111系・113系

東海道本線を中心に活躍した直流近郊形電車の代名詞とも言える113系であるが、この編成は基本色の湘南色で統一された唯一の現役の113系となった。
京都総合運転所には113系700番台にブレーキてこ比変更改造を施した5700番台と2700番台に同様の改造を施したの7700番台が現在も多く残る。C10編成 2014.2.9 京都

名古屋のリニア・鉄道館にはクハ111-1が保存されている。
主電動機をMT46からMT54に変更した113系が登場後も付随車は111系と同じ形式を名乗り、113系の初期車の外観は111系とほぼ同一である。
113系の編成として落成したクハ111は雨樋が乗務員室扉上までかかっていないため、外観で見分ける一つのポイントである。
なお、編成組み換えによって111系と113系の混結編成は静岡などでよく見られたため、必ずしもこの限りではない。 2014.8.29 リニア・鉄道館

JR東日本管内で最後まで残った113系は幕張車両センターに所属し、房総地区で運用されていた。
引退直前に急行伊豆の復活運転として、湘南色+横須賀色の編成で東海道本線・伊東線を走行した。117編成+116編成 2011.7.3 茅ヶ崎-平塚

113系末期の幕張車両センターには横須賀線・総武快速線からの転属車だけでなく、国府津から転属した東海道線の編成も多数存在した。
幕張の車両は全車横須賀色を纏ったが2009年に2本が湘南色に塗り替えられた。
湘南色を纏う113系の完成形2000番台。 117編成+4連 2011.4.3 本千葉

近郊形電車のもう一つの基本色、横須賀色を纏う113系は現在営業線上から姿を消している。横須賀線・総武線の地下線用に設計された1000番台には横須賀色がよく似合う。
幕張の113系はジャンパ栓がKE70に付け替えられているのが特徴。 S221編成+4連 2011.4.3 本千葉

1000番台(クハ111形1両のみ0'番台の249)S62編成も湘南色に塗られた。 2011.4.3 千葉

JR西日本管内にはまだ多くの113系が残る。
体質改善40N工事や延命30N工事を受けた車両が纏うこの塗装は、鉄道ファンの間ではカフェオレという通称で呼ばれることがある。
2000番台の湖西線版2700番台を改造した5700番台 L14編成 2014.1.6 山科

2009年代からJR西日本管内の多くの国鉄形車両の塗装を一新し、新たに地域毎のイメージに合う地域統一色に変更する動きが広まっている。
京都地区の113系と117系は古都と抹茶をイメージした深緑色に塗られたが、視認性の問題から現在は新規に塗装変更を行っていない。C5編成+4連 2013.3.26 山科

国鉄形の車両は製造年次、仕様、更新などにより多くの形態が存在するため、編成組み換えや増解結により個性的な編成が生まれるのが特徴であり、一つの魅力でもある。
時にはこのような三色の混結編成が生まれることもある。2012.7.31 京都

福知山に所属する0"番台のMM'ユニットを先頭車化した5300番台には帯が一本追加された(現在は全車地域統一色に塗られている)。5800番台も同様である。
ワンマン用設備と霜取りパンタ、先頭のドア配置などがポイントである。
山陰本線京都口(嵯峨野線)で113系が運用されていた頃は京都の車両と併結して京都駅まで顔を出しており、これもその時に撮った。編成不明 2008.4.3 京都

広島・岡山地区の地域統一色は鉄道ファンの間で認知度が高い。
岡山に所属する0`番台のクハと2000番台のMM`ユニットで形成されたD-07編成 2015.8.17 岡山

日根野には紀勢本線用に2000番台のMM`ユニットを先頭車化改造し、体質改善N40工事を施した編成が所属する。
和歌山地区の地域統一色に塗り替えられた。2014.1.4 道成寺-御坊
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